プロローグ

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それから、転がっている瓦礫に気を配りながら数歩進んだ時だった。 拓也はふと、あることが気になり立ち止まった。 (……そういえば……これ、何が入ってるんだろう……。 けっこう重いけど……) あの修道服の男から貰った細長い袋を開け、中の物を取り出してみる。 「なんだこれ!!」 細長い袋から出てきたのは鉄の様な素材で出来た、彫刻が施された銀色の棒に赤い水晶玉が装着された杖だった。 (なんでこんな物が必要になるんだ?) これから通うこととなる学園がどうゆうものか知らない拓也はただただ首を傾げるだけだった。
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