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(そういえば、学校へはどう行けばいいんだろう……)
拓也は再び辺りを見回す。
すると、少し右に進んだ所に看板が立っているのを発見し、それに向かって歩き出す。
(うわっ、高い……)
看板は崖の近くに立っていたので、ついでに下を覗いてみるが、余りの高さに拓也は苦笑した。
そして、それから看板に目線を移し、書かれている文字を読む。
『栄清学園へはこちら →』
拓也は矢印の方を見ると、岩の壁に沿い、車が一台が余裕に通れるくらいの坂道が続いていた。
「あそこを通るの~」
一人で通るには十分な道幅だが、ガードレールのようなものはなく、崖が剥き出しになっているのを怖がる拓也だった。
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