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死んだ父からの贈り物の椅子は、父のかたみとして大事にすることにした。 しかし、こんなボロい椅子を父が誕生日にプレゼントとしてくれたと考えるのは少しおかしい。 そこで同じ博物館で働いている、先輩に椅子を見てくれるように頼んだ。 俺「どうですか?」 先輩「べつに何の価値もないゴミだ」 そう言うと先輩は、椅子を蹴って帰ってしまった。 次の日、仕事に行くと皆が何か話していたので、聞いてみた。 「昨日先輩が交通事故で亡くなったんだよ」
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