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「じゃぁいってらっしゃぃ」                「行ってきます~」                桃香を送り俺も仕事へと向かった。                涼子が亡くなってもう一週間が過ぎた。                何事もなく過ぎていく日々。                今日の天気は雲ひとつない晴天。                でも俺の心はまだ晴れていない…。                さくらもいない。                涼子ももういない。                心が晴れてくれるはず無い。                でも落ち込む時間は通夜の日だけ。                落ち込んでられない。                仕事に行かなくてはいけないから。                昔の俺ならきっと仕事も行かず家でずっと泣き腫らしていたかもしれない。                でも今はそうはいかない。                桃香もいるし、仕事にも行かなくてはいけない。                何があっても落ち込む時間は限られている。                それは家族を守るためでもある。                「おはよ~」                「あぁ、おはよ…」                いつも明るい優磨だけど、さすがに涼子が亡くなり元気がない。                あの後奈々にも電話で涼子の事を知らせたらしい。                奈々は泣いて、なんで一緒に連れていってくれなかったのと嘆いていたらしい。                俺達も涼子の事は突然でとにかくすぐに行かなくてはと、奈々の事を忘れていた。                本当申し訳ないと思ったが、あの状況でそこまで頭が回っていなかった。                「行ってきます」                いつも通り営業しに外に出ていった。                優磨とも話したかったし優磨と一緒に外に出た。
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