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[ざわざわ…] 賑わう街の中を、カノンは歩いていた。 黒髪では目立つため髪の色は魔法で琥珀色にしている。 この国で黒髪はめったにいない。 皆、金か茶だ。 それは魔女の色と言われて忌み、嫌われているからである。 「うーん、なかなか着かないわね……」 カノンはまだ遠い城を見て、ため息をついた。 「どっかに裏口かなんか無いのかしら…」 あるわけないが、カノンはただ歩き続けた。 すると庭園の様なものを見つけた。 よく手入れが行き届いており、花がとても綺麗に咲き誇っている。 暫らく見とれていると、 [ガサッ] 誰かが近づいてきた。 .
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