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「あー危なかったー…」 カノンは小走りで城内を移動していた。 あそこでバトルを兵士に見られていたら、一発でばれてしまう。 そのため渋々退散したのだ。 「あの神官…次あったら八つ裂きにしてやるわ………」 黒い笑みを浮かべていると、なんだか城が騒がしくなってきた。 カノンは噂話をしているメイドを見付け、聞き耳をたてた。 [聞いた?侵入者が城に入ったんですって] (侵入者?) [そうそう、しかもまだ幼い少女らしいわよ] (幼い少女って………) 「私じゃん!!!」 「あの子…キャー!!侵入者よー!!!!」 思わず叫んでしまい、メイド達に居場所がばれてしまった。 .
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