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神官が叫んでいる頃、カノンは笑いを噛み殺しながら廊下を進んでいた。 「あんなのに引っ掛かるなんて…アホな神官ねー あれでよく神官が勤まるわね」 暫く笑っていると、今までと少し様子が変わった通路が見えてきた。 妙に静かで使用人達は特に見当たらない。 「使用人全員で旅行……な訳無いわよね」 カノンは足を止め、考えた。 行くべきか、 退くべきか。 カノンは何かに操られるかのように、通路へと進んでいった。 その時、 カノンは自分の身の危険よりも、謎の通路への興味の方が上回っていた――――… .
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