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「コレで26部屋め…」 カノンはゆっくりとドアに手を掛けた。 [カチャ…ガチンッ] 無常にもこのドアにも鍵が掛かっていた。 「……何でよ」 俯きながらカノンは静かに言った。 「何で開かないのよっ!!!」 怒りのあまり叫ぶが、ただ通路中に響くだけだった。 カノンはさっきからドアをノックしたり、蹴ってみたが一行に開く気配はしない。 …実は何者かの魔法が掛かっているため、開かないのだが冷静さを欠いているカノンは気付きもしなかった。 「あーお腹すいたー…もう夜じゃない」 とうとう力尽きたカノンは通路の真ん中に座り込んでしまった。 これからどうしようと途方に暮れていた時…… 「♪~♪~~♪」 歌が聞こえた。 .
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