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数年が経ちました。 今日は王子のお誕生日です。 お城は綺麗に装飾が施され、王子は嬉しそうに笑っています。 ―――――――… 夜になり、いよいよパーティーが始まりました。 王子はたくさんの人々から祝福されました。 そしてそのたびに、きちんとお礼を言いました。 パーティーも終わりに近づいた頃に、一人の女性が王子の元に現われました。 黒いドレスを身にまとっていて、とても美しい人でした。 「王子、おめでとうございます」 「ありがとうございます」 王子は柔らかく笑いお礼を言いました。 そして立ち去ろうとした時、 「ふふふ‥‥‥」 突然女性が笑いだしました。 彼女の顔は醜く歪み、先程の美しい女性とは思えませんでした。 .
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