月と海の色

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その時、                                                                                      「待って…」                         少年に引き止められた。                                  「へっ?」                          突然の事にカノンは戸惑ってしまった。                           「さっきは、悪かった。ごめん」                                              「はっはぁ…まあこちりゃこそ熱くなっちゃって……」                                   カノンはパニくっていて、噛んでしまった。                         「あっ//」                                                        頬を赤く染めたカノンを見た少年はクスリと笑った。                     「君…可愛いね。名前は?」                                 「へっ!?名前?」                                     カノンは思わず変な声を出してしまった。                          「そう、君の事を呼べないだろ?」                                             カノンは少し俯きながら言った。                              「カノン。カノン・クリズトン」                               「カノンか。俺はトウヤよろしく」                                             トウヤは綺麗な顔を、くしゃっとさせて笑った。                       そしてカノンも吊られてニコッと笑った。                                         .
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