90人が本棚に入れています
本棚に追加
/189ページ
「カノンはどうして此処に来たの?」 「実は通り過ぎたら迷っちゃったんだよね……」 トウヤは納得すると、簡単にこの場所について話しだした。 ―――――――― ―――――― ―――… 此処は……この通路は、国の者も神官さえも知らない秘密の通路なんだ。 知るのは王族の血筋と、大神官のみ。 それは【王家の秘宝】を守るため…… 【王家の秘宝】は、 ―その姿続く限り地に君臨す― と伝えられており今も尚、城内のどこかに存在しているらしい…… ――――― ――… 「成る程……」 カノンは納得したのか腕を組み、頷いていた。 「一つ聞いてもいいかしら?」 「いいよ」 トウヤは次の言葉を待った。 「何でそんな事をあなたが知っているの?」 次の瞬間のトウヤの笑顔が引きつった。 .
最初のコメントを投稿しよう!