月と海の色

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               「えっ……」                         「否その…会っていきなりだけどさ…」                                          語尾の方が聞こえずらい。                                 よく見ると、トウヤは顔を真っ赤にしている。                                                      コレを見た普通の女子は瞬殺だろう。                                           そこをスルーしてカノンは言った。                             「それだけ……?」                      「えっ?」                                          「本当にそれだけなの?」                                                 トウヤは、カノンが言いたい事がよく分からない。                                     「??」                           「そんなの全然大丈夫よ!」                                 「本当に?」                                        カノンは笑いながら頷く。                                 そしてトウヤは照れながらも言った。                                           「…カノン」                         「ん?」                                                                                       「ありがとう」                                       .
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