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「私の結界は強力な魔力の持ち主或いは、許可を得た者しか通る事ができない…」 「この意味が分かりますね?」 優しげに微笑む彼女の瞳は、感情を映していなかった。 冷徹で残忍な、魔法使いの瞳…… 俺は思わず、目を逸らしてしまった。 「次はありませんよ……今度は消します」 ゴクリと唾を飲んだ。 彼女の手に掛かって生きて帰ってきた者はいない…… きっとカノンも――― 「やめてくれ…」 俺はやっとの事でその一言を絞りだした。 .
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