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―三時間経過― 「カノン、あれ程言ったわよね」 「ひゃい…」 はい。 只今、頬を摘まれながら正座させられています。 正直足が痺れてきた。 しかし、崩そうとすると…… 「カ・ノ・ン」 と言われるため渋々正座する。 さっきからお姉ちゃんは、今日の事を聞いてくるが私は何も答えない。 だって言ったら不味そうだしね… 一向に何も話さない私を見て、お姉ちゃんはため息ついた。 「どうしても言わないのね?」 私は頷いた。 お姉ちゃんは一瞬悲しそうに目をつぶると、私の頬から手を放した。 「わかったわ…もう遅いから寝なさい」 そう言って部屋を後にした。 .
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