秘密の鍵

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[ザー……]                                       ――魔法界――                                      「あっ…雨だ」                        カノンは静かな通りを歩いていた。                             その途中雨が降りだしたが、全く気にしていない。                                                    [ぴちゃっ]                                       カノンはブーツに付いた泥を払いながら今日の事を考えていた。                                              (私…やっぱり城に行かない方が良いのかしら)                                      (――…でもトウヤと約束したし)              カノンがうじうじ悩んでいた時、                              [~♪~♪♪~]                                     突然カノンの携帯が鳴りだした。                                             慌ててカノンは、スカートのポケットから携帯を取り出した。                                着信はメール。                       宛名は―――…                                                                                                                                「お姉ちゃん…?」                                     姉からだった。                       .
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