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「―と言ったものどうやって城に入ろうかしら……」 カノンは腕を組ながら唸った。 昨日カノンが暴れまくったため、城はたくさんの兵士で囲まれている。 行っても門前払いされるだけだ。 カノンは仕方がなく城の周りを、うろうろする。 もちろん警戒しながら。 暫く歩き続けると、昨日来た庭園に辿り着いた。 春の国の名物、“春薔薇”が見事に咲いている。 「綺麗……」 カノンはそっと手を伸ばした。 しかし、 「―――痛っ!!」 カノンは薔薇の刺が刺さってしまった。 紅い血がカノンの白い手を伝う… すると、カノンは血を見た瞬間…不思議な感覚に捕われた。 (何?体が…熱い) [ドクン…ドクン…] 鼓動が早まる――… .![image=207639115.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/207639115.jpg?width=800&format=jpg)
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