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｢――――丈夫ですか？｣ ｢大丈夫ですか？｣ ［がばっ］ 誰かに呼ばれてカノンは目が覚めた。 どうやら気絶していたらしい。 ｢よかった！意識が戻ったのね！！｣ 嬉しそうに話し掛けてくる女性… どうやら彼女に助けられたようだ。 ｢あのあなたは……？｣ 一般人でもこの城には入れない。 つまりこの女性も城で、何らかの仕事をしている筈だ。 何より彼女の紫色の髪と、金色の瞳がその証拠だ。 恐らく彼女は………神官だろう。 しかも昨日会ったヘボとはまるで桁が違う。 何とかして逃げなければいけない。 ．
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