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[ぴちゃん……ぎゅうぅ]
「……冷たっ!」
カノンは水の冷たさに、思わず手を引っ込めた。
氷り水を入れたのはカノンなので、
自業自得だがそこはおいておこう。
カノンは手がかじかみながらも、何とかタオルを絞り、
そしてトウヤの額にのせた。
「これで…いいのかな?」
カノンは不安そうに呟くと、近くにある椅子に座り込んだ。
カノンが座った椅子はかなり高価な物で、背もたれには煌びやかな宝石がはめ込まれている。
「すごい豪華な椅子……」
カノンは椅子の装飾に少し触れ、直ぐにトウヤの方を見た。
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