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小さな窓から入る、暖かな太陽の光が、
トウヤの銀髪を神秘的に輝かせる。
カノンは思わず手を伸ばした。
[サラッ]
「………綺麗」
少し長いトウヤの髪は、カノンの指をいとも簡単に通り抜けた。
「この色、どこかで見た事があるような気がするけど……
どこだったかしら……」
カノンは意味ありげに呟いた。
暖かな光と風は、カノンの眠気を誘いベッドにもたれ掛かる形で、カノンは眠ってしまった。
この微笑ましい様子を、マリーはドアの隙間から見ていた。
そしてため息をつくと部屋へ入り起こさないように、カノンに毛布をかけた。
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