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「はぁ?」
カノンは間抜けな声を出す。
「いやーほら、俺が寝込んでる時に何か余計な事したかなーって」
トウヤは頭を欠きながら言った。
(嘘………)
(覚えてないの?私を抱き締めておいて―――…)
「カノン?」
「フッ 何でもないわ」
悪どい顔でカノンは笑った。
トウヤは完全にビビッている。
「――ねぇトウヤ」
「あっ!はい…」
「歯ぁ食い縛りなさい…」
「はい……てっえぇぇぇぇ!!!!!」
[バキィィッ]
このトウヤが殴られた音は、城中に響き渡ったと言う………
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