秘密の鍵

28/38
前へ
/189ページ
次へ
「はぁ?」 カノンは間抜けな声を出す。 「いやーほら、俺が寝込んでる時に何か余計な事したかなーって」 トウヤは頭を欠きながら言った。 (嘘………) (覚えてないの?私を抱き締めておいて―――…) 「カノン?」 「フッ 何でもないわ」 悪どい顔でカノンは笑った。 トウヤは完全にビビッている。 「――ねぇトウヤ」 「あっ!はい…」 「歯ぁ食い縛りなさい…」 「はい……てっえぇぇぇぇ!!!!!」 [バキィィッ] このトウヤが殴られた音は、城中に響き渡ったと言う……… .
/189ページ

最初のコメントを投稿しよう!

90人が本棚に入れています
本棚に追加