学園の放課後

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「俺だろ……パソコンネ申と呼んでくれ」 窓をカラカラと閉め 隣の机に座り再びディスプレイを眺める ディスプレイの中はたくさんの生徒の名前で埋まっていた 「種族は人間だよね?名前は御剣…鴉室……いた……こいつか」 「ちょっと見せろ……17歳?まだガキじゃねぇかよ……出身スヴァルト・アール・ヴァヘイム?日本人じゃねえのか?……Aクラス……生徒会長?なんだこいつ……暁羅、データをコピーしてから消してくれ……念のため2枚な」 「コピーwわかったwww」 データをプリントアウトし 念のため暁羅の持っていた携帯電話の様な小さな端末にデータを移す 「で……消去と……おk」 二人は立ち上がり 情報処理室の扉を開いた 不意に 聞き慣れない声が校舎に響く 《校内に残っている生徒に生徒会からの緊急報告があります》 「ん?」 暁羅と福隆は顔を見合わせて なんとなく上を見る そして 夕暮れのソフィア学園の 長い放課後が始まり 二人の運命の歯車がゆっくり廻り始める
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