Smokey Valley

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きた道を途中まで辿り 橋とは逆に進んでいく 数軒の ボロいバラック材で組み上げられた 雨を凌ぐだけの建物がポツポツあるが 中は見えなかった 「人が住んでんのかな?」 「たぶん……洗濯物が干してあるし……」 ソフィアにはない 貧困層の影が見て取れる建物 しばらく眺めてると 男が1人 ポリタンクを持ちボロい家から現れた 服装も家同様で くたびれたヨレヨレのシャツ 体はガリガリにやせ細り 寝起きの為か もしくは空腹か フラフラと歩き 路地にポツンとある水道から水を汲む 二人は 男がポリタンクを引きずるようにして帰るまで 目を離せなかった
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