Smokey Valley

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僅かな荷物を入れたバックを強く握り 少し下がる 異臭がすでに漂っており 肌は黒くカサカサになり目には生きている人間の精気はまったくない 男は2人の前で座り ポケットからビニール袋をだし その中から銀色の細かい金属片を取り出し 大事そうに地面に並べていく 「……なんだろ?ヒコわかる?」 「……わかるわけねぇだろ」 果たしてこの行為に何か意味があるのか わからなかったが とりあえず この正体のわからない街での初めてのコミュニケーションは 街同様 正体不明のやりとりだった
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