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何度目かのコール
まだ朝だからなのか
相手はなかなか出なかったが
ついに繋がる
そして
「あたしがかけたらピャッと出なさいよっ!!このバカ!!………うるさい!!……さっさと起きなさいよ!!客よ、違うあんたによジョナ!!30分後にロンファン通りの……はぁ?どこにいんのよ!!あぁ、いいわ……ムルギベルで……えぇ、噴水のとこね……ピューって来なさいよ!!パッと!!遅れたら殴るよ」
一方的に電話を切るヌーノ
耳から離した瞬間男の声がしたが
無視した
一発で
取りあえず知ってる名前がヌーノの口から発せられたのは
実に幸運な出来事だった
「あんた……何者だヌーノさん……たしかそいつ隊長とか言われてたぞ?」
いつの間にか
ヌーノのカップもアップルパイの皿も空になっていた
「あたし?ただの個人よ……言ったでしょ?あたしのプライベートは高いのよ、あんたらの命程度じゃ釣り合わない程にね」
そう言って笑い
ヌーノは金を払わず店をでた
2人は払おうとしたが
店主は受け取らなかった
それは
ヌーノのおかげか
百鬼の名が出たからなのかは謎は残るが
2人はヌーノの後を追う
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