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ガラガラッと勢い良く戸を開けて姿を表した繭羅が2人に
手の平に収まる程度の木の板を渡す
「ん?何コレ?……木?蒲鉾の板?……匂いしないな」
「コレは割り符って言うのよ♪これが無いと入れないのよ♪売ったらダメだからねw……でわ♪またのご来店お待ちしてまーす♪」
「ありがと繭羅さん、おやすみ」
繭羅は店の前に立ち
手の代わりに尻尾を振り
ニコッと笑い戸をゆっくり閉めた
「結界の鍵か……」
「あぁ!!なるほどね、蒲鉾のじゃないんだ」
「蒲鉾の板貰ってもしょうがねぇだろ馬鹿……帰んぞ雀」
「おいっスーw」
2人は
繭羅亭へ入店するために必要な割り符をポケットに入れ
石畳の上を歩き
店を後にした
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