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バシッ!
門弟A「痛ってぇ~!!」
暗木「何、もう終わりか?」
門弟A「少しは手加減しろよな。」
暗木が休んでいると、門弟が隅の所でひそひそ話していた。
門弟B「あいつ、調子にのってるよな。」
門弟C「自分が強いくせに稽古するなよ。嫌味だよな。」
門弟B「しかも、10年前の事があるしよ。恐くて近寄れねえよ。」
門弟C「おい、その話はNGだろ。」
暗木は聞こえていたが、聞かないふりをしていた。
坂城師範「よお、稽古やってるな。」
門弟達「坂城師範!!」
坂城師範「暗木、話しがある。ちよっと来い。」
暗木「?」
道場の居間…
暗木「話って何ですか?」
坂城師範「村長から村を出る許可が出た。」
暗木「えっ、じっちゃんが。じゃあ、拙者ついに旅立てるんですか。」
坂城師範「ああ。ただしグループ制でな。」
暗木「えっ、グループ制!?チームで行動するのですか?」
坂城師範「だから、まずお前にはメンバー集めをしてもらいたい。」
暗木「メンバー集め…」
坂城師範「さあ門まで案内してやるよ。」
ギリギ村の門
坂城師範「さあ、お別れだ。暗木。」
暗木「師範…」
村長「旅立ちのときか…」
暗木「じっちゃん!」
村長『暗木 黒雲(くらき こくう)』81歳
黒雲村長「影斗、強い武士になるんじゃよ。」
暗木「じっちゃん、ありがとな。」
黒雲村長「いいってことよ。」
坂城師範「それと、外に出たらグループネームで名乗れ。」
暗木「グループネーム?」
坂城師範「そうだな『影夜叉』なんかどうだ?」
暗木「影夜叉……気に入ったよ。」
坂城師範「体に気を付けろよ。」
暗木「師範……」
坂城師範「ん?」
暗木「10年間、お世話になりました!!行ってきます!!」
暗木は走って門をでた。
坂城師範「頑張れよ、暗木…」
黒雲村長「強くなったな影斗よ。」
そして、暗木の……いや、影夜叉の旅は始まった。
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