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「チぃロ チぃロォ」
いつもの僕を呼ぶ声が聞こえた
僕の大好きなチイちゃんの声だ
チイちゃんは、お家にいる3歳の女の子で、一番のお友達
まだまだ僕を、チロと呼べないで、いつもチぃロって呼ぶんだ
でも、そんなチイちゃんを、僕は大好きなんだ
呼ばれると、僕はすぐに走りよって、チイちゃんの胸に飛び込むんだ
そうすると、チイちゃんは僕を、ギュっと抱きしめてくれて
その香りと温もりが、僕は大好きで、一番の宝物なんだよ
今日も僕は、チイちゃんに走りだす・・・
走りだすつもりだった・・・
でも、2~3歩走りだすと倒れてしまった
あれ? 変だな? 身体が動かないぞ
そうしてると、チイちゃんが、走り寄ってきた
「チぃロ チぃロどうちたの?」
チイちゃんが僕を、抱き抱えると
「ママ ママ チぃロがおかちぃいの」
そう言って僕を、ママの所に連れていってくれた
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