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エスガイの元にホエルン出産の報告に行った老僕が帰ってきたのは、次の日の夕方だった。
そして彼は若き母親たるホエルンに、エスガイが嬰児の為に選らんだ…
テムジンと言う名を伝えた。
それを聞いたホエルンは、出産後初めてホッとした表情を浮かべた。
少なくとも、夫エスガイが、自分が産んだ子に対し、それほどの害意を抱いてない事がわかったからである。
しかし、それ以外の事は…やはり、一切不明だった。
何故なら、老僕の話によると、テムジンと言う名のいわれは如何ようにも解釈される意味を持ったものであったからである。
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