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そして黒猫が
なにより驚いたのが
『人間』だった。
誰も通らない
裏路地生活の黒猫が、
初めて
『人間』という生き物を、
それもあふれるほどの
沢山の数を見たことで、
思わず圧倒されてしまった。
(なんなんだろう?
あのでっかい生き物、、、
みんな大きい声で
なにか喋ってる、、、)
人間の言葉がわからない上、
自分より
はるかに大きい生き物が
沢山うごめいている様を見て、
黒猫は少し怖くなった。
しかし、
初めて見た賑やかさに
目を奪われ、
行き交う人々を
じーっと眺めているのであった。
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