忘れられない人

-再会-

教官の家は教習所からかなり離れていた。
車で30分位かかっただろうか…

先頭はもちろん教官、その後ろにあたし、その後ろにあたしの友達…そして教官の教え子…教官はあたし達を気遣ってかあまりｽﾋﾟｰﾄﾞは出さなかった。

そして家に着く前にｺﾝﾋﾞﾆに立ち寄った。

｢ここで酒とつまみ買って行こうぜ。｣

そう言われあたし達は教官に付いて行く。
適当にお酒やらお菓子をｶｺﾞに入れ…
教官が全て会計を済ませてくれた。

｢いいの??｣

ｺｯｿﾘ聞いたあたしに

｢あぁいいよ、気にすんな。お前らの就職祝いだ。｣

そう言った教官。

そしてまた白いｵﾃﾞｯｾｲの後を付いて行き、教官の家に着いた。