-新しい生活-

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そしてしばらく経った休みの日、夜景を見に行った。そこで彼から付き合って欲しいと言われ付き合う事になった。   この時、教官との距離はかなり離れていた…あたしから連絡しない限り連絡はくれない状態だったから。   彼(あっちゃん)と付き合い始めて毎日のようにお互いの家を行き来した。   でもあたしの家に来ると必ずマジェスタのマフラーを擦るから可哀相になってあたしが行く事が多かったが(笑)   あっちゃんのお母さんはあたしをとても気に入ってくれていて、行く度に豪華な夕飯を作ってくれた。   幸せだった。あっちゃんも結婚したいと言い出し、本格的に社員で仕事を見付けようとし、金髪も黒に戻し面接を受けに行ったりしていた。   今思えばそんな風にあたしを本気で想ってくれた人はあっちゃんだけだったかもしれない… あんなに気に入っていたマジェスタまで手放したのだから。
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