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秀さんから電話があった日の20時過ぎ…
携帯が鳴った。
「もうすぐ着くから。教習車で迎えに行った所まで出て来い。」
本当だったんだ…
信じていなかったあたしはもう既にお風呂に入った後だった。
「お風呂上がりで髪もストレートだし嫌なんだけど。」
「気にすんなよ。出て来ないと家まで乗り込むぞ。」
「わかったよ。すぐ行く。」
そうしてドノーマルのままあたしは秀さんの元へ向かった。
「しっかし田舎だなぁ。どっち行ったらいいんだ??」
あまりあたしの地元に詳しくない秀さんは農道を走りながらそう言った。
「このまま真っ直ぐ行けば広い道に出るよ。」
そう答えているのに農道の交差点で車を止め、あたしの方を見た。視線を感じたあたしが運転席の秀さんを見ると突然抱きしめて来た。
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