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「俺じゃ駄目か??」
珍しく真面目な顔で秀さんはそう言い、現状を把握できていないあたしにキスをした。返事も出来ないあたしに何度も何度も…
「マジェスタの兄ちゃんは彼氏か??別れちまえよ。」
そう言われ我に返ったあたしは
「秀さん、妬いてるわけ??あたしが誰かの物になるのは嫌なんだ。だからって都合のイイ女でいる程あたしだってお人よしじゃないわよ。」
「俺気付いたんだよ。俺お前が好きだ。結婚してくれ。」
生まれて初めてのプロポーズだった。あたしは18歳、秀さんは26歳…26歳の男がそう簡単に結婚という言葉を出すとは思えなかった。
「うん、無理。あたしあっちゃんの子供妊娠してるかもしれないし。」
今まで散々ほったらかしにしておいた罰だとばかりに嘘をついた。
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