-電話-

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5日位経っただろうか…   教官からの連絡は完全に諦めていた。   …そう思っていた時、携帯が鳴った。   20時半…知らない携帯番号   直感した。   教官だ。   携帯の向こうから聞き慣れた声がする。   「もしもし??俺だよ。わかるだろ??」   「秀さん…」   「そう。今仕事帰りだ。悪かったな連絡するの遅くなって。」   「諦めてましたよ。」   「一緒に乗れる機会あれば良かったんだけどな。高速教習で俺いたら指名しろよ。飯くらいおごるから。」   「その前にあたしが誰だかわかってますか??」   「わかるよ。〇高の制服でいつも来てる奴だろ??茶髪で鳥の巣みたいな頭の(笑)」   ………。 鳥の巣みたいな頭… 当時、高校の先生にもよく言われていた。 逆毛立てていつも無造作ヘアだったから。   「わかってるならイイんですけどね。」
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