学園

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「起きろ、起きろです」 ドアを叩く音と声が比例してだんだんと大きくなっていく 「あと、ちょっとだけ待ってくれ」 フォルスは、昨日見た夢が鮮明に頭に焼き付いており、そのせいか思考が幾分はっきりとしていた 「3分以内に準備するです、これだから人間わ」 フォルスに聞こえるように特に最後の部分を強調した 「寝起きは人間も死神も変わらんだろ」 フォルスは、愚痴を言いながら机に畳んで置いた昨日と同じ服に着替え、顔を洗い歯磨きを終えて、髪を整えていた 「3分経ったですよ、このクズ」 また、最後を強調しながら叫ぶ 「さっきより酷くないか」 フォルスは、髪を整え終えるとドアを開けた 「痛いです」 フォルスがドアを開けたことにより、ドアの前に立っていたライムにドアが当たった 「このクソ人間が」 ライムは、鎌を取り出し刃先をフォルスに向けて振り下ろす
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