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「早く入るわよ、くれぐれも言葉には気をつけなさい」
マリアは、そう言い学園の離れにある、質素な感じの小屋の扉を叩いた
「どうぞ、お入り」
そこには、白髪の老人が温かな笑みで座っていた
フォルスは口を開きかけたが老人の放つオーラのようなものに戸惑い口を閉じ、じっと老人見つめていた
「君の話しは伺っておるよ、正直この世界に驚き、戸惑っているじゃろう、それに今君は好奇心と恐怖も両方の気持ちに駆られている、何よりこの世界が懐かしいと感じている」
フォルスは、自分の気持ちを見透かされ動揺と驚きの気持ちでいっぱいだった
さらに、懐かしいと思う気持ちが自分の中にあること諭してくれたように感じた
老人は、その澄んでもう一度フォルスの瞳を覗いた
「確かに、俺は今そんな気持ちに駆られて動揺しています、一体俺は何者なのですか」
フォルスは、老人がその答えを知っていると確信していた
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