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後ろからの聞き慣れた声と腕を掴まれる感じ………。
そこに居たのは……。
「………キール?」
突然の事にあ然とするアイビー。
目をくりっとさせてじっとキールを見ていると……。
「お嬢様……」
アイビーを、ギュッと抱き締め話し続ける。
「かなしきお嬢様……。そこに居るお母様は、確かにアイビーお嬢様のお母様です…」
「ならば私を離せ!!」
「そうは、いかないのですお嬢様………」
そう言うキールの目は、とても綺麗で、けれど悲しくて……。
その目を見たアイビーは、はらう事のできる優しい腕をはらえなくなった………。
「確かにそこにいらっしゃるお方は、チェリー.ビスケッツ、お嬢様のお母様です、けれどもお嬢様……死者に触れてはいけないのです……」
「何故だ………?」
キールは、フッと目をつぶり、話し始めた……。
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