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「ルゥラ、こんなトコで何してるの?見たらわかるけど…」
後ろから波の音に溶け込むように澄んでいる、よく聞き慣れた声がする。
「あ、ブローナ!来てたの!」
ルゥラは飛び上がってユラユラ揺れるハンモックのバランスを崩して勢いよく転げ落ちた。
砂浜の砂にまみれた顔は石鹸を付けたように真っ白だった。
ブローナと呼ばれた女性も目的は同じだったのか、水着姿だった。
「今日は海びよりねぇ➰…一日中泳ぎたくなるよ」
ブローナは背伸びしながら言った。
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