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健之「お前さぁ…麗奈の事好きなんだろ?」
直人「お前っ知ってたのか…」
健之「そりゃわかるよ。俺を誰だと思ってんだ(笑)」
直人「やっぱお前にはかなわねぇよ(笑)」
健之「だから…お前に頼みがある。お前じゃないと出来ない事だ」
直人「何だよ?」
健之「俺はもう長くないだろう。だから…麗奈を…麗奈を頼む。お前の…直人の手で麗奈を幸せにしてほしい。麗奈は優しいから…きっと不安定になっちまう…だから、直人が支えてやてくれ。」
直人「お前は…それでいぃのか?」
健之「ホントは…俺が幸せにしてやりたかった。でもっ俺には…何も出来ないから…ホントに麗奈が好きだ…だからこそお前に俺が出来ない事を出来なかった事をしてもらいたい。これは、俺から直人への最後の願いだ。麗奈の側にいてやってくれ」
健之は、初めて俺の前で涙を流した。
それは…俺と健之がした最後の約束だった
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