平凡な毎日

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「おきろ~七時間目終わったぞ~もう放課後だ!部活だぞ」   嘘を吐いて人を起こそうとする声。   「おきろ!おい!おきろって!竜也!」   揺らす。   「お・き・ろいい加減!」   揺れは次第に激しくなり、頭がぐらぐら揺れても彼は起きない。     ……と言うより起きる気がない。     すぱんっ!   教科書をメガホンのように丸めた物で殴った。   良い音がしただけで起きる気配はなし。   「こうなったら、必殺!シャーペン攻撃!」   ひとしきり叫ぶと筆箱からシャーペンを出し、手で握りしめ芯の方を寝ている奴の首筋に振りかぶって刺した。   「・・・何すんだよ行利…」   寝ている奴こと山下竜也が起きた。   ゆっくり頭を上げる。   刺された首筋をさすっている。  シャーペンを握りしめたままの神谷行利は悪びれる事なく、   「起きた?」   と聞く。
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