第一章 舞い降りたキセキ

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第一章 舞い降りたキセキ

――此処はとても活発な、中世と現代が入り交じったような文明を持つ名も無き世界。    煉瓦造りの家々が並びながらもスーパーマーケットらしきものがあったり、広い道は剣を携えた人や馬車が通りながらも、街灯は完備され、ラジオの音楽が聞こえてくる。  更に沢山の家々の中には個人が開く店があり、宿屋、武具屋、食料品店、依頼関係の店など、多種多様であった。    古来から悪行等を繰り返してきた、魔物という、人間と対立する強力な者たち。  まだ見ぬ宝物が眠っているかもしれない、洞窟や遺跡、塔。  それらの存在が勇敢な者……冒険者を生み出し、ただ自然等があり、生き物が住む奇妙な文明の世界を、夢の満ちる活発な世界へと変貌させたのだ。  ――そんな世界にある街の一つにて、一人、やはり夢を持っている者がいた。
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