魔王と勇者。

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「まさか…お前……」 深々と突き立てられた剣。 そういえば、魔王は変化の魔法が使えると聞いたことがある。 そうか、マリアは…。 「…く…っ…くく。なんだよマリア、俺の正体に気付いていたのか?」 「……少し疑っていただけだったけれど、部屋に奴がいなかったことで確信を持てた。エルラルド…お前が魔王だ、と」 気付かれていたか。 魔王自ら討伐隊に忍び込み、人間どもに騙し討ちをするはずが……こんな事になるとはな。 世界を闇に陥れた魔王として、ありえない失態だ。
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