prologue

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「すっかり遅くなっちまったな。」 俺は久遠亨。 至って普通の高校生だ。 誕生会と称し、友達とカラオケでばか騒ぎをした帰りだった。 「ヤベ、もうすぐ10時じゃん!録画予約しとくの忘れたんだよな~ι」 俺は、足早に家路を目指した。 俺は今一人暮らし状態だ。 俺の両親は今海外にいる。 親父の転勤に母ちゃんが付いていったんだ。 いつ帰れるか分からないし俺も一緒にいかないかと誘われたけど、知らない国にいくのが怖かったし、何よりここを離れたくなかったから。 何故なら… 「!」 古びた、今は使われていない教会の前で俺は立ち止まった。 (ここを通り抜けちまった方が早いんだよなぁ~) だが、辺りは暗く敷地内は荒れ放題でいかにも何かデそうな雰囲気に、俺は一瞬ためらった…が。 「よしっ!」 俺は、意を決して敷地内に足を踏み込んだ。 今思えばそれが悪夢の始まりだったんだ。 そうとも知らずに…image=181312190.jpg
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