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ガサガサ…
足場が悪い道を一気に走り抜けようとした、その時…
「んっ!」
生臭い臭いが漂ってきた。
(なんだ!この臭いっっ!!)
俺は思わず手で鼻と口を覆う。
(…?)
うっすらと、向こうの方に人影の様なものが見える。
(誰か…居るのか?)
俺は、恐る恐る近付いた。
!?
そこには、アイスピックを持った血塗れの女がいた!
女の足下にはえたいの知れない化け物の死骸が転がっている。
ヤバイ!
何だか知らんがかなりヤバイ!!
俺は逃げようとしたが足がすくんで動けなかった。
「!」
女は俺に気付いたのかゆっくりとこっちを向いた。
そして女は俺にこう言い放った。
「見たわね。」
俺は、一目散にその場から逃げ出す。
その時の事はあまり覚えていない。
とにかくこの場から離れなければいけないとゆう一心だけだった。
気が付くと俺は自分の部屋でフトンを深くかぶり震えていた。
[廃墟にて]
少女「みつけた…。」
?「ギィィィ」
少女「ええ、間違いないわ。魂がそう教えてくれるの。それにこの子達が此処に居る事が何よりの証拠よ。この子達、明らかに彼を狙っていたもの。」
月が少女を妖しく照らしていた。
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