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(何だったんだ?あれは)
(夢だ…これは夢なんだ)
そんな事を考えているうちにどうやら俺は眠ってしまったらしい。
目か覚めたら夜が明けていた。
いつもより早く起きた俺は、いつもより早く教室に着き自分の席について、ぼんやり外を眺めていた。
窓側の前から四列目が俺の席だ。
(昨日のあれはなんだったんだ?あの気持ち悪い化け物は一体…)
(それに…あの女)
『見たわね』
ゾクッ
(思い出すな!思い出すんじゃな~い!!)
俺はブンブン頭をふった。
(もうこの事は忘れよう)
結局、観たかった番組を録り逃すし…。
まっ、後で山田にダビングしてもらえばいいか。
と、考えていたらちょうど山田が教室に入って来た。
「よう、亨!今日ははえーじゃん」
「まぁね…ところでさ俺、お前に頼みたい事が…」
「そうだ、亨聞いたか?」
「はぁ…?何を?」
「今日、このクラスに転校生がやってくる!しかも、超美人らしい!!」
「転校生?」
そんな話聞いてないぞ。
「美人ね~、まあ俺には関係の無い話だな。」
「亨は、二年のなんとかってゆう先輩に夢中だもんな~。」
ガタッ
「やっ山田、お前っっιι」
俺は思わず立ち上がる。
と同時に
キーンコーン
カーンコーン
チャイムが鳴り響いた。
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