真夜中のお茶会

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アリス「えっ……。」 ???「何やってんだよっ!!いったい今何時だと思ってるんだっ!?」 しばらくして、 アリス「…3時……。」 ???「お茶会は3時からなんだぞっ!待ちくたびれたよっ!もうっ!!」 アリスは頭にクエスチョンマークを浮かべている。 確かにアリスの言うようにたった今3時になったばかりだ。 だけどこの男は(や…正体知ってるけど…;)遅刻だという。 改めて、アリスの家の近場の公園、その広場にある机にしかれたテーブルクロスの上にはお茶会に相応しいケーキ、カップ、ティーポットなどなどがある。 あるが…… 紗耶香「…なんじゃこの時計の数」 呆れて声も出ない紗耶香。 美菜「地面にも、机にも、椅子にも、そしてケーキにも…;」 リサ「よく見りゃすべて種類も違う、と。」 時計、時計、時計、時計、時計、時計、時計…… 先程から喚き散らしているガキが帽子屋。 大きなシルクハットにだぼだぼの服。間違いない。 通常よりかは数十倍、数百倍、数千倍大きいネズミ。 そしてケーキに突っ伏して寝ているこの愛くるしい生き物はッ!!間違いなくネムリネズミ! ネムリン可愛ぃ~♪ 美菜「帽子屋、ネムリネズミ、時間くんはいつ、女王さまにつれていかれたの?」 …私の口は勝手に動いていた。 ふと見るとみんなが驚いた顔で私を見ている。 …いやッ…;; 帽子屋「…3時だよ」 うん、そう。そうだったね。 だから3時でとまってるんだよね。 ははは。私は馬鹿です。 .
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