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気付けば夜
淳志は仕事を終え、いつもの帰り道を歩いていた
昼間ご飯を食べた公園を過ぎ、いつもの橋を渡る
「ん...?」
淳志は何かを目撃した
前方に人影
人影から女性だと解る
人影は何かを持ち上げているようだ
持ち上げられた物も影から人だと判明できた
こんな所でタカイタカイ?
淳志は少し気になり足を早めた
やがて橋の街灯がその影を映し出す
やはり女性と子供だった
次の瞬間、その女性は子供を橋の外へ乗り出させていた
手を離すと真っ逆様という距離
子供は現実を理解できてないようで、無表情だ
しかし、明らかに子供を橋の上から落とそういう女性の映像だった
それを見た淳志は駆け出した
「やめろっ!」
そして勢いよく女性にタックル
素早く子供を保護し、無事大事件を凌いだ
「はぁはぁ」
走り疲れと緊張と緊迫感で息が荒くなる淳志
しかし、そんな状況でも女性は平然と立ち上がる
そして、淳志をいかにも「邪魔したな」という風貌でにらみ付ける
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