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何をするか考え中の淳志
一方帆夏は目覚し時計が珍しいのか
夢中でイジっていた
そんな健気な帆夏を見つめる淳志
「やっぱ子供は可愛いな」
知らず知らずに独り言を口していた
「よし、今日は仕事も休みだし...何しよう...」
普段からグーダラな淳志は何も思い付いていなかった
いつもの休みなら、借りて来たDVDを見ながら寝て食っての繰り返し
帆夏が居る状況でそれは出来ない
そんな中、目覚し時計に夢中だった帆夏が気付けば淳志の足元に居た
そして昨日のようにズボンの裾を引っ張る
一つ昨日と違うのは、表情が苦痛に満ちていた
「どぉした?気分悪いのか?」
しかし帆夏には届かない
必死で何かを訴えている様子だ
「なっなに?キツいのか?」
体調を崩しやすい
帆夏の母親の言葉が甦ってくる
「まっまさか...」
淳志は初めての事態にパニック状態だ
アタフタを繰り返し、一向に解決に導けない
帆夏は今にも泣きそうだ
淳志は帆夏の肩を掴み、帆夏と目線を合わせる
「大丈夫か!」
と同時に聞こえる、シャーという音
淳志は音が出ている場所を辿った
音は明らかに帆夏の足元から聞こえていた
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