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「何か欲しい物ある?」
休憩も終わり再び会社へ戻る道中、淳志がサヤカに問い掛けた
「それ女の子に言わせる気?」
「だって記念日なんだから、サヤカが喜ぶ物がいいだろ?」
「...何となく感じとれよ」
確かに...
一年も付き合っていた割りには淳志はサヤカの事よく知らなかった
一年をギュッてすると、正味半年もないかもしれない
というくらい、淳志とサヤカは付き合っていても尚、距離を置いた関係だった
「わかった。記念日までにサヤカが喜ぶ物用意しとくよ」
「期待してるぞッ」
久々にマジマジとサヤカの笑顔を目の当たりにした淳志
すでに胸はドキドキで周りの音も聞こえずらくなる程だった
「今日は久々に一緒に帰るか?」
「ゴメン!今日はユミコと約束があるの」
「そっか...まぁまた今度な」
「うん。ゴメンね」
「いいよ。気にしてない」
と言ってみたものの
やっぱり淋しい...
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