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「じゃぁまた、私今から営業回らないといけないから」
「あぁ」
軽く手を振って淳志は背中をむけた
「...淳志!」
別れ際、急にサヤカから名前を呼ばれた淳志は振り返る
すると目の前にサヤカが立っていた
そして気付くと軽くキスをされた
会社の前だという事もあり、誰にも気付かれないように、かなり短めのキス
「久々にいいでしょ。じゃぁね」
そう言ってニコッと笑うサヤカに少し見とれていた
その無邪気な笑顔はとても年上とは思えない可愛らしいものだった
22の淳志と25のサヤカ
年の差なんて最初から気にしてなかったが
今ではその言葉すら思い浮かばない程、幸せだ
「おーおー熱いねぇ淳志君」
「今日から君は熱し君に昇格だ」
二人、淳志の同僚が現われた
しかもしっかり見られていた
コイツらコンマ2秒程の出来事を...
「いい会社だなぁ、社内恋愛に厳しくなくて」
「ホント。でも程々にしとかないと痛い目に合うぜ。熱し君」
「うるっっさい」
仲の良い三人
ライバルでもあり良き仲間だ
「あ、やべ。こんな時間だ」
「急げッ」
「もぉ遅刻は出来ねぇ~」
三人は慌てて会社へと向かった
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